時代劇が人気だった時代、刀は遠い世界のものではあるけれど、身近でもあったような気がします。
刀には長さがあって、そんなに身長が高くない昔の大スターのために刀の長さを調節していたそうですが、逆に役のために長過ぎる刀を用意していたそうです。もちろん刀の素材はジュラルミンです。(厚紙に銀紙を貼ったやつもありますが)
刀というと日本刀。
その日本刀というのは、日本で作られた刀剣類のことを指します。
太刀というのは、60センチ以上のもので、馬上からでも人を切れるという役目があったそうで「断ち切る」の「断ち」の意味もあるそうです。
刀身は湾曲していているのは実用的(人を斬るためですね)だからだそうです。
正装姿の儀礼用装飾にも使われます。儀礼用の太刀を前にテレビで見ましたが、その時は鞘の中の刃物は抜いてありました。
日本刀と呼ばれるものは、湾曲があまりみられません。刃は上にして腰に差します。時代劇でよく見ますが、役者さんもかなりの訓練がないと刀が鞘から抜けないそうです。
あとは脇差、短刀と両刃の剣、片刃の薙刀、槍、矛も日本刀になります。
日本刀で最も有名なのは古事記に出てくるヤマタノオロチを斬り殺して出てきた『草那芸之大刀』。皇位継承の証・三種の神器のひとつですね。
ヤマタノオロチを斬った「天羽々斬剣」も有名です。
天皇家には皇太子の立太子された証として「壷切御剣」があります。(非公開です)
日本刀は神道の奉納踊りなどにも使われます。
神技といえば相撲にも刀は出てきます。行司は短刀を腰に差してますし、横綱の土俵入りには太刀持ちがいます。
最近ではゲームをきっかけに女子たちの間で大ブームが起こっています。
刀の奥深い佇まいに興味を持つのは当然かもしれません。